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Jun sings Ka Nohona Pili Kai
Juntaro sings Cindy Lauper
Juntaro sings Carol King
Juntaro sings The Janis Joplin




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2010年06月07日

うたうこと (fin)声区の融合

前回のうたうこと (6)声区の分離をイメージ図であらわしてみます。

喚声点付近を、もやもやっとした表現にしましたが、実際の発声も地声と裏声(1)を行ったり来たりと不安定で、音程、声質、声量がふらつきなんとなく感じの悪い音域です。

 うたうこと (fin)声区の融合 ← 分離している → うたうこと (fin)声区の融合

うたうこと (fin)声区の融合

車のギアチェンジのように声帯の振動の仕方を切り替えると
どうしてもこのように喚声点が目立ち一般的には音楽的でなくなります。

ではどうしたらよいでしょうか?

喚声点をスムーズに通過するために「声区の融合」が必要である。
とは、ほぼすべての方がおっしゃっていて
私はある意味発声の本質だと思っています。

「声区の融合」を同じようにイメージ図で表してみます。

 うたうこと (fin)声区の融合うたうこと (fin)声区の融合うたうこと (fin)声区の融合
うたうこと (fin)声区の融合

低い音から高い音の方向に喚声点を通過しようとする場合は
喚声点よりも低いうちから地声の振動の仕方に裏声(1)の振動の仕方をすこし混ぜ
だんだん高くなるにつれて、その割合を増加させ
喚声点よりある程度高くなればほぼ裏声(1)の振動の仕方で
発声する。 and vice versa.

これがすなわち「声区の融合」です。

まあ、当たり前の話で何をいまさら鬼の首を取ったように
偉そうに言うかという感じで、できて当然のように思いますが、
実際には出来ないわけで。
それはつまり地声と裏声(1)の振動の仕方が本質的に違っていて
混ぜるということが簡単には出来ない結果なのでしょう。

簡単に出来ないことをするため、声帯にかかわる多数の筋肉群を
デリケートな調和をもって働かせる必要があるわけですが、
残念なことに私たちは言葉を手に入れたことによってこれを
忘れてしまっているんですよね。


この半年あまり、 "Singing Star" を夢見て「お勉強」してきた結果、
声帯をどのように振動させればよいかのイメージは掴めたつもりです。
ここいらへんで「お勉強本」はひとまず閉じて
こんどは、声帯の振動の仕方をしっかりイメージし、
そのとおりの声が出るよう、筋肉群を調和させる実践訓練に進みたいと思います。

最後にお手本の一つにしているあるボイストレーナーの実際の発声を紹介します。

声区が融合していて喚声点が目立たない様子がわかると思います。

彼は Chest voice, Head voice, Mixed voice という言葉を
使ってますが、本稿での定義との対応はそれぞれ次のようになります。
地声 = Chest voice
裏声(1) = Head voice
地声と裏声の融合 Mixed voice

ではどうぞ。



【参考】
裏声(2)=声帯が触れ合わない裏声の振動イメージ図も作ってあるので
せっかくですから載せておきます。またその他の振動イメージも再掲します。

裏声(2)の声帯振動イメージ
うたうこと (fin)声区の融合

地声の声帯振動イメージ
うたうこと (fin)声区の融合

地声と裏声(1)を融合した声帯振動イメージ
うたうこと (fin)声区の融合

裏声(1)の声帯振動イメージ
うたうこと (fin)声区の融合




See you!


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